長寿と健康

「歳月人を待たず」と申しますが、歳月の経つのは早いもので、この間新年を迎えたばかりですが、もう立春が過ぎ暦の上では春です。寒いと血流が悪くなり、脳梗塞など色々な病の原因となります。日本でも高度成長に従って、病が増えてきている様です。それらの病気を様々な分野から調査した結果、3才の子供を100人集め虫歯を調べると、虫歯のない健康な歯をしていた子供が、たったの2人しかいなかったのです。物が豊富になり甘いお菓子を親が与え過ぎた結果だそうです。また出産直後のお母さんが、赤ちゃんに母乳を与えているかどうかを調べると、母乳がしっかり出るお母さんは、4人に1人しかいなかったそうです。今の若い人はやせたいので御飯をしっかり食べないのが原因だそうです。やはり母乳にはお餅やご飯などの穀物が良いそうです。また妊娠しにくい人も穀物を食べていない人が多く、結果冷え性の人が多いのです。高血圧や糖尿病、胃潰瘍、そして精神的な不安などの病がありますが、これらは医学的に考えると文明病だと診断されています。

 昔はみんな貧乏で毎日働かなければいけないので、特に運動しなくても自然に動く必要があったのですが、今は女性も洗濯機や掃除機があるので、動かず精神的な病や胃潰瘍などの病が多くなりました。食べ物に原因の病も多いそうです。即席の物の食べ過ぎや嫌いな物を避けて自分の欲しい物ばかり食べた結果、栄養が偏ります。昔は苦手な物でも食べないと、空腹が満たされないから、色々な物を食べました。しかし美味しいもの、栄養価の高いものも食べ過ぎると病気の原因になります。バランスよく食事して出来るだけ健康寿命を延ばしたいと思います。

 今年の干支、丑年生まれの人は、全国で男性が517万人女性549万人いらっしゃるそうです。それは人口の8.5%を占めています。最年長の人は明治36年生まれの女性118才で、目も耳も不自由なくお元気です。100歳以上の方は85万人超えていて、88%が女性です。医学によれば上手に細胞と付き合うと、人間は120歳まで生きられるそうです。やはり日頃から食物に気をつけ、くよくよ悩まず、楽しく前向きに暮らす事が、健康を保つ方法だそうです。健康寿命を延ばして最後まで功徳を積める人生を送りたいものです。合掌