親の恩
今日、五月の第二日曜日は母の日、六月の第三は父の日です。お釈迦様は『親の恩は大恩と言いこれ以上の恩はない』と説かれました。『右肩に父親を乗せ、左肩に母親を乗せて、高い山を百年間登ってもその恩は返せない。毎日良い香料の香水で身体を浄めて上げて、上げ膳据え膳を百年間してもその恩は返せない』この様なたとえ話が様々な本に書いてあります。
どうすればその恩を返せるのか?お釈迦様は『信仰心のない両親にあの世の存在や、神仏の説法を教え我欲を捨てさせて、善を施す喜びを教えるしかない』と説かれました。親が先に信仰心を持ち子供に教える場合もありますが、10年15年と長くご家族で信仰を続けておられる方は、長い人生の中で事故や病気、仕事が上手く行かないときに迷いが来ます。その時に「あの時、神様が説かれたことは、そうじゃなかったよね」と純粋な子供に言われるとハッと気づく場合が多いのです。この世に生を受けた人達はどんなに信仰深くても、次々と悩みや問題が起こります。逆に何も問題がない人は生まれて来たかいがありません。それは魂の向上も来世の人生のランクアップにも繋がらないからです。ただし信仰していると悩みの時間が短くて済みます。親子や兄弟で人間関係が悪い方たちは、それを修復することがこの世での修行の一つです。信仰し法話を体得することによって、色々な問題は必ず良い方向に導かれます。お互いに感謝の心が大切です。
合掌