石上神宮参り

11月3日に信者の皆様方56名と共に、天理の石上神宮(いそのかみじんぐう)にお参りさせて頂きました。この神社は、約2100年前の創建とされ日本最古の建物だと言われています。 聖法院の24神仏の中にも、ここの石上布留大神様(いそのかみふるおおがみ)をお祀りしています。皆様と座らせて頂いた拝殿は国宝で、1081年に白河天皇が宮中の神嘉殿(しんかでん)を移築された建物です。私は修行中に生駒の聖天様と石上神宮、時々三輪神社に真夜中お参り致しておりました。今は出来ませんが当時は真夜中過ぎに横の木戸を開けて頂き、国宝である拝殿で1時間余り座らせて頂いていました。そして、21日間お参りした最後に病人の為にお薬をお授け頂いたのです。その時は何故ここで薬が頂けるのか?と疑問でしたが、この度お参りして初めてその意味が分かりました。物部氏の総氏神として健康長寿、病気平癒の神としてお祀りされていたからです。そのお薬がお加持のご神水となって、皆様の身体を守って頂いています。 拝殿に座らせて頂きながらお話しをお聞きしました。 『人々が神を崇め数千年経つが、人々の魂の向上はなかなか見受けられない。 そちが人々を導き、信仰を共にし、今に至るまで人々の魂の向上は如何様なるものか?』と突然の質問でした。私は本当に答えに窮しました。その時、質問された神様とは別のお声が『人間は生まれ変わり死に変わりしても、殆ど魂の向上が見られない人々の方が多い。従って我々もこうして失業する事無く、忙しい毎日を送る事になる。』とおっしゃられ優しく微笑まれたのです。神様も冗談をおっしゃるのだと少し緊張がほぐれホッと致しました。それで気付いたのですが、弥勒菩薩様は56億7千万年後に人間を救う為に下生される予定です。これを考えると、それだけ年数が経ても尚、私達の魂は浄化し、向上されていないのですね。この事実を神様はどの様に思われているのでしょう?私の様な先導者がいくら出ても、それを信じ素直について来なければ導く事が困難です。 その話をしっかりと聞き、霊界へ帰る時に魂の浄化を誇らしく思う人間を増やす事が大事だと願っていらっしゃいます。以前に石上様にお聞きしたお話で、忘れられないフレーズがあります。『信仰はあせた青より白が良い』『これは少し信仰したからと言って、 全てを知ったかの如く振る舞い、他人に間違った教えを説いてはいけない。自分が持っている心の色を抜き、更に美しい色に染め上げるには時間が掛かる。それよりも信仰 に入ったら、まず心を真っ白な色に戻し、正しい色に染め上げる方が早い。心を真っ白な色にするには、今までの自分の知識ではなく、新たな気持で素直になり、初めから信仰の教えを聞く事が大切である。その教えを確実に自分のものにする努力の積み 重ねが美しい心の色に変化する。』このお話しを調べると昭和59年6月30日石上神宮の行事に参列し、このお話を有り難く拝聴した事が記されていました。  合掌