困難に打ち勝つ

禅問答に、「寒い時は寒さで己を殺しなさい。暑い時は暑さで己を殺すが良い」という問答があります。暑い時に熱いうどんをフウフウ言って食べると、汗がたくさん出て、後で外へ出ると涼しく感じられます。逆に極寒の中、外で作業をして部屋に入ると、とても暖かく感じられます。しかしその部屋は今まで居た時は、寒くて動くのも面倒な部屋でした。これらを考えると、その時は嫌だなぁと思っていても自分にとって少し苦しいことを積極的にしてみると、それは必ず好転します。

ご神仏はあの世に通じる土産を持って帰れるような人生を送りなさい、とおっしゃいます。人間は愚かなもので、ある程度強制的に行動を指示されないと、楽な方ばかりを選んだ人生では成功はありません。私も御神仏に様々な事柄を禁止され、様々な事柄を指示されました。ある時は100日間、毎日夜中の2時に山に登り、雪の積もっている岩で2時間座禅せよ、と指示され様々な事柄を忠実に守った結果、今の人生があります。今、振り返って考えると自分にとって、とても困難なことを指示された時は、何も考えずに、ひたすら日々指示通りに行動することが困難を克服する方法です。行動を起こす前に、大変困難だとか、苦しいだとか想像すると前に進めなくなります。困難な事柄ほど想像や思いを断ち切り、とにかく実践してみることが肝心です。その積み重ねによって自分に出来ることが次第に増え、自信につながります。とにかくご神仏に指示されることを、忠実に実践した結果、聖法院の形となり、皆様とも人生を共にすることが出来たのです。私の場合は、忠実に色々なことを聞かずに、自分の思い通りの生活をしていたら、もう既に命はないものだ、と後々教えられました。私は皆様に何を教え導くべきか?御神仏にお聞きすると、『そちの人生は、ある程度強制的に導かれた結果、今の人生があり、それが必ず来世の人生も喜びのある人生となるであろう』とおっしゃいました。従って信者の皆様にも、自分にとって楽な人生ばかりを選ぶのではなく、たまには香辛料を効かせた未来に役立つ人生を積極的に選び、それを土産にあの世に帰り、ご神仏におほめ頂ける人生にして下さい。合掌