六道の世界

 8月は地獄の釜の蓋が開くと言われているお盆月です。あの世では六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間界、天界)の世界がありますが、今皆さんが居られる人間界と六道の世界の人間界は同じランクだと思いますか?私もこの道に入った時はあの世の人間界まで修行出来た人達だけが、この世に生を受ける事が出来ると思っていました。人を妬んだり、人と争い事をする人は、あの世へ行くと必ず阿修羅の世界で絶えず争い事をする事になります。畜生道は何でも欲しがり、我欲を求める人や、他人の持っている物を欲しがり、それが手に入ると大事にせず、すぐに他の物を欲しがります。「私もそんな性格の所があるわ」と思う方は今この瞬間から、過去の過ちを深く懺悔して今後の行いを正していくと、まだ充分間に合います。餓鬼道は常に食べ物を欲しがり満たされる事がありません。ここへ行く人はこの世で食べ物の有難みに感謝もせず、食べ物を無駄に腐らせて捨てる人です。六道の人間界で修行が足りた人だけが、この世に人間として生まれて来るのではなく、地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、それぞれの世界からこの世に生まれて来るのです。従って綺麗な魂ばかりが生まれて来る訳ではありません。その証拠に子供でも残忍な心を持っている子がいます。六道の人間界に登り詰めてこの世に生まれてきた魂はレベルの高い魂です。その上等な魂を持つには、この世での時間をどの様に使うかが問われます。しっかりと信仰し、心を正しく修正しながら社会にも貢献し、人間関係をも良くする事です。あの世とこの世は表裏一体なので、皆さんの毎日の行為が鏡に映る様にあの世に通じて、あの世に帰る時には肉体と分離した魂だけが残りますから、魂を磨きあげる事がこの世で一番大切な事です。従ってこの世で一番大切なのはお金ではありません。お金はこの世の余禄で、食べる為と色々な方面で頑張った人達に、少しだけ楽しみを持たせてくれる為の道具に過ぎません。一番大切な財産を残す事とは、子孫に魂のレベルアップの為の正しい信仰を伝える事です。子供のいない人達は一人でも多くの方々を正しい信仰に導く事です。お金が無いから、学歴が無いからと言って嘆く事も自分を卑下する事もありません。一番嘆くべきは、あの世から元々授かっている仏心を持っていながら、それを充分に活かさない人です。それが人間として一番愚かで精神的に貧乏な人です。 合掌