お盆にやるべきこと

 今月はお盆月です。ご先祖様の供養をわかりやすく言えば、それぞれの宗派のご本尊様へ迷わずたどり着ける様に、私たちが橋をかけてあげる行為です。聖法院も送り火盆供養があります。ご先祖様一人残らず橋に案内して、正しくあの世へ導く役目が盆供養です。ご先祖様は大変楽しみにしておられます。皆様の大切なお金と時間を使って供養すると、皆様に80%、ご先祖様に20%の割合で功徳が振り分けられます。従って自分で生前永代供養を願うと、100%自分自身に功徳が頂けると共に、安心してあの世に帰ることが出来ます。

 お盆供養で忘れてはならないことは、毎日食事に頂く魚や肉、野菜に成仏を祈り感謝することです。日頃「頂きます」とは言いますが、「成仏してね、ありがとう」の気持ちは少ないと思います。私の為に命を捧げてくれてありがとう、生命を持続出来るのはあなた達のお陰です。この様な気持ちを年に一度お盆の時に持つべきだとご神仏はおっしゃっています。来世も人間に生まれ変わりたいのなら、様々な動植物に心から感謝をすることが大切です。もう一つ大切なことは自分を見つめること。何故お盆に見つめなければいけないのか?お盆は、死者の霊をお迎えしたり、お送りしたりします。その行事を通して自分もあの世へ行く覚悟をする。常日頃から諸行無常(しょぎょうむじょう)を心に留めて下さい。諸行無常とは全てのものは刻々と変化していることを意味します。花も枯れるし、灯明も消えてしまいます。それを目の当たりに見て、諸行無常を知る為に、仏壇には生花を供え、ローソクを灯します。私達は全員必ずあの世へ帰ります。常に若い時の自分と同じだと思って、自分に出来ないことが増えると不満に思います。当たり前に体力も免疫力も下がります。常日頃から諸行無常を自覚しながら、生活する心がけが大切です。周りの者が亡くなってお迎えが来た時も、慌てず落ち着いて行動が出来る様にしたいと思います。一日一善というのは無理かもしれませんが、善行を一つでも多く積んで行く。自分のため、他人のために善を積んで行きましょう。衰えていく自分を認め、今の自分を大切にしたいものです。

合掌