お彼岸月
今月はお彼岸月です。お彼岸に関する修行で六波羅蜜があります。
1:布施 ― 他人の為に見返りを求めず、良いことをしたり施しをする。
2:持戒 ― 規律を守り正しい生活をする。
3:忍辱 ― 苦難を耐え忍び、寛容な心を持つ。
4:精進 ― 仏道を実践し、たゆまず努力し前進する。
5:禅定 ― 心の乱れや動揺を鎮め、静かな心で真理を明らかにする。
6:智慧 ― 真理を見極め、仏の正しい知識を身につける。
以上の6種を完成すると、仏の悟りの境地に近づける。
春秋の彼岸にはお墓参りをして、ご先祖様の霊を慰め成仏を願う。
春のお供物は牡丹になぞらえて牡丹餅、秋は萩の花をなぞらえて、おはぎをお供えします。小豆には邪気を払い、魔を除ける効果があると信じられています。餅は五穀豊饒や家族の健康を、願う意味が込められています。この世の此岸とあの世の彼岸の結びつきに、想いを馳せるお墓参りや、仏壇での供養が大切です。日本古来の良き慣習を忘れかけている私達に、目に見えない物事の大切さを、今一度見直す時が来ているのだと思います。
合掌