節分
今年は元旦から大変な幕開けとなりましたが、今日はもう立春を迎えました。従って昨日が節分です。私達は節分と言えば2月の意識がありますが、節分は年に4回あります。立春、立夏、立秋、立冬の前日をすべて節分と言います。節分は(せちぶん)と読むのが正しい読み方だとされていますが、一般的には「せつぶん」と言われています。
ご神仏は特に2月の節分を重視されています。昔は大晦日に宮中で年中行事として行われ、厄払いをして新年を迎えていたそうです。魔を滅するために豆まきが行われる様になりました。豆まきは「鬼は外、福は内」と言いながらまきます。毎年話している様に、鬼は自分自身の心の中にいます。この鬼は厄介なことに退治しても、退治しても次々と心の中に生まれてきます。逆に福は内と言いますが、この福も自分自身の考え方次第で変化します。悪魔や鬼は恐ろしい姿をしているのではなく、ある時は親切そうな人間の姿に変化し、優しそうな言葉を借りて悪に導きます。ゆるぎない信仰を持ち常に毅然とした態度で過ごしてください。悪に誘われないため、スキのないしっかりとした心を養えることも信仰の功徳です。
私達の考える福とは何か、財産が有れば福なのか、他人が見て全ての物を手にしている人も愚痴や不平不満を言い、福とは思っていない人たちも多い。福は他人がくれるものではなく、自分の努力と心のもち方で得るものです。ゆるぎない信仰をしっかり体得し、自分自身のものにすることです。それにより自分の中の鬼を退治し、福を呼び込むことが出来ます。年4回の節分を迎えるたびに、自分の信仰に対する思いが間違った方向に行っていないかをしっかりと確認してください。合掌