忘れられない聖天様のお言葉(2025年2月)
年前、節分に「鬼は外!」と言って豆を撒いた時に、聖天様の陰がちらっと見えたのですが、にこにこと言う感じでもなく悪戯っぽい顔でじっと見ておられて、「あら?」と思った時にはもう居られなかったのですが、何だったのだろうと思い、夜中の修法の時に聖天様にお聞きしましたら、『あれを見るのは面白い。人間は、鬼は外と毎年言っているが、それは外に鬼が居ると思うからそう言っているのだろう。私は豆を投げている本人が外に行けばいいのにと思っているのだ。それを想像しながら見ていると実に面白い。鬼は外と言って豆を投げてから外に走り、福は内と言って豆をまいて中に走る。福は内と言うが、人間の福(幸せ)とは何なのだ。財産をたくさん持っている人が幸せかと言うと、そうでもなさそうだ。何でも持っていて人間関係も良いし、幸せだろうと聞いてみると、「あれもいやだし、これも悪い」と不平不満を言う。人間の福は何処にあるのか?福(幸せ)と言うのは人間が造るもので、人間が一生懸命努力して自分の心で福は呼び込むのだ。人間の心の中には鬼がたくさん住んでいる。それを自分で追い出す様に、毎年豆まきをすれば良い。その後に自分で努力して、福を呼び込もうとする気迫が大事である。何も努力せずにじっとしていて福が欲しいと言っても、他人も神仏も与えてくれない。神仏から福を与えてもらうには、それにふさわしい自分になれた時、褒美として光が与えられ、運気を良い方へ回して貰える。もうこれ以上努力出来ないと思うくらい、与えられた仕事を一生懸命し、揺るぎない信仰をする。その結果福が与えられる』と説かれました。 合掌