もったいない話

 数ヶ月前にテレビで芸能人、年の差婚のお話しで、どんな時に年齢の差を感じますか?の質問がありました。アナウンサーの山本さんと奥様との年齢差は31歳。二人で食事に行った時、旦那さんが残った海老の天ぷらを「もったいない」と言って紙に包んでズボンのポケットに入れたのですが、ポケットが油だらけになり、結局クリーニングに出したそうです。どちらがもったいないのかは分かりませんが、もったいないと言う考えが最近は忘れられてきています。その話を聞いていて数年前に聞いた話を思い出しました。

ノーベル平和賞を受賞した、ケニア共和国の環境副大臣をされていたワンガリマータイさんのお話で、3R運動(資源の環境運動)です。

  1. REDUCE リデュース 使う量を減らす
  2. REUSE リユース  再利用する
  3. RECYCLE リサイクル 再生し利用する

 この話を彼女が来日して話した時、ある日本人がその三つを総称した言葉が日本にある事を話したそうです。その言葉は「もったいない」です。

こんな意味を表す言葉は、世界で日本だけだと言う事が分かったそうです。

来日した彼女が、もったいないと感じた下記のような事が沢山あったそうです。

  1. 買い物で使うレジ袋、年間一人の使用数は約260枚、これを止めると日本だけで626億円の節約になる。
  2. 顔や手、食器等を洗う時の水の流しっぱなし、5秒流すと約1ℓになる。
  3. まだ充分着る事が出来る服は年間一人当たり9K捨てている。
  4. 包装紙はゴミの6割を占めている。

 せっかく日本にだけしかない良い言葉があるのに日本人はこんなにもったいない事をしているのです。この事を再認識して一人一人が気を付ける事で世界中の資源をもっと活かす事が出来るのに非常に残念です。世界中で飢えている人々が沢山居る事を念頭に資源を有効に使って欲しい。私達の子供の頃は親から「もったいない」の言葉を耳にタコが出来るほど聞かされたものです。今その言葉を使うとケチな人に見られがちです。

 これをきっかけにもう一度「もったいない」の言葉を思い出し、日常的にその言葉を使って世界中の人々の資源を大切にしていきたいものです。 合掌