不思議体験

 なぜ信仰心のない人々が多いのか、なぜ信仰心は持続しないのか?理由は一つです。御神仏も霊魂も見えない存在だからです。私は日常的に不思議な体験を多くしていますが、その中の一つタクシーの運転手さんとのやり取りをお話します。大阪でタクシーに乗った途端に「えっ」と言われたので『どうしたのですか?』と聞くと「良い人を乗せたわ」『でも初めてお会いしますよね』「ええ、初めまして。お寺さんでしょ?」『普通の服装なのに何故わかるの?』「僕は8年前に不思議な事があって、それ以来時々色々な事が分かる様になったのですが私の悩みを聞いて下さい。40年前に九州から出て来て、運転手をしていますが、病気が多く、売り上げも下降気味だったのです。大阪には道の真ん中やビルの谷間に大きなご神木がありますね。ある時、上六方面を走っていると立派な樫の木があり、そこでお客さんを降ろしたので、一度拝んでみようと思ったのです。お寺や神社はお参りしますが、ご神木の拝み方を知らないので拍手を打って、祈願はせず感謝だけで帰宅しました。その日の夜中2時頃に大変寝苦しいので目を覚ますと、お腹のまわりに大蛇が巻きついて、口をパクパクしていたのです。とっさに恐いよりも何ですか?と聞きました。自分では、こんな目に遭う程の悪い事はしていないし、他人様のお役にも立っていないけど、真面目にやって来た。何か言いたい事があるのですか?と言うと、「空腹でたまらないから、食料を持って来てくれ」と言ったので夢かな?と思い、つねってみたら痛い。起きている事を確認しながら、「何を何処へ持って行けば良いの?」と言った途端にスーッと消えたのです。そのまま朝を迎え、仕事に行くと不思議にまた同じ所で降ろすお客さんがあって、昨日もここへお参りしたとハッキリ気が付いたのです。前日は夕方で見えなかったのですが、小さい社があって、龍神と書いてありました。ここの巳さんかな?と思い、社の中を見ると、お水やお塩の入れ物の中が全部空っぽで埃だらけです。慌ててここだと思い、玉子とお水を供えて帰りました。帰りがけにお坊さんがタクシーに乗られて、その方も普通の格好だったのですが、お坊さんだと分かり、昨夜の不思議な体験を話すと(良い事をしましたね。しかし巳さんかどうかわからない場合は、21日にお参りした方が功徳になるよ)と言われたのです。また別のお客様は(お願い事はしない方が良いよ。どんな蛇でした?)と聞くので真っ黒の蛇でした。(黒い蛇の所へは、もう二度と行ってはいけません。お参りするとろくな事ないですよ)と言われたのですが、その後元気になったし、売り上げは上がるし、食べ物には困らなくなったし、白蛇であろうと、黒蛇であろうと、自分に頼って来た事を信じて行こう、と思いました。毎月21日にお参りして8年になります。しかし「黒蛇を拝むとえらい目に遭うよ」という言葉がひっかかるのです。そこへ良い所に乗って来たのが私でした。「この人に聞け、聞け」と言うのだけが聞こえるので、聞いたのです。『そこには白蛇と黒蛇と二体がいたでしょ』「僕は黒い蛇しか見ていない」私には白と黒の龍神が見えたのです。『黒い蛇が代表して来られたのね。必ず二体おられるから良く見てごらん』「本当に黒蛇を拝んだら悪い事が起きるのですか?」『いいえ、龍神様も色々な方がおられるので、白い蛇が良いとは昔からよく聞きますが、それにこだわらない方がいいですよ』「それを聞いて安心してお参りに行けます」運転手さんは喜んで握手を求めてきました。世の中にはこんな不思議な事は多々ありますが、不思議な体験を信じて、これをきっかけに正しく信仰して頂けたらと願います。皆様も世の中には肉眼では見えない真実が多い事を理解し覚えておいて下さい。私達はこの世に生を受けた瞬間から、御神仏に借りが出来ています。私達は金融機関からお金を借りたら、毎月利子と共に返済を迫られます。しかし目に見えない御神仏からお借りしたものは、返済を迫られる事がないだけに、日々感謝して功徳を積み、お返ししなければなりません。御神仏に助けて頂いた事を忘れる事無く感謝し、礼拝しましょう。    合掌