プラスの発想

 今日は七夕様で年に一度、天の川に隔てられた彦星と織姫が逢う日だと言う伝説があります。昔は七日盆がお盆の始まりとされ、この日に先祖供養は勿論ですが、「生身魂」(いきみたま)と呼ばれ、離れて暮している両親の元へ若者が帰省して、共に食事などをして親孝行をする日とされていました。日本にはこの様に色々な心温まる伝統行事がありますが、次第に廃れていく傾向にあり残念です。ご両親が健在な方はぜひ、この行事を思い出して親孝行をして下さい。

 最近暑いせいか「めまいがする、朝起きられない、眠れない、働く意欲が無い。私はどこか悪いのでしょうか?」と言う相談が多いのですが、病院で検診しても異常が無く、霊視をしてもどこも悪くは無いので「あなたは健康ですよ」とお答えすると「そうですか」と少しがっかりされます。悪く無いと言われると、仕事を休む訳にもいかないからでしょうか。こんなに暑いと元気な人でも涼しい所でじっとしていたいなと思います。御神仏は、「肉体的にどこも悪く無いのに、ぐずぐず言っている人は、働かずに食べていけるのだから、非常に幸せ者と言える。幸せを幸せと感じない不幸者だ」とおっしゃいました。人間はもともと皆怠け者ですから、生活して行く為に働こうと、自分に思い込まなければ働けないのかもしれません。ゴロゴロしていても食べていける人は不満を言わずに、「ああ、幸せだ」と感謝しなければいけません。

 小学一年生のテスト問題に、「氷が解けたら何になりますか?」と言うのがあり、ある子供は春になると書き、不正解にされたのです。「何故春ではいけないの?」とその子供は両親に聞きました。両親は答えに困り、学校に何故不正解なのかと問い合わせると、「答えは当然水です」とかたくなに言われたので、両親は子供の教育はもっと広い考えで教えてはどうか?と言う意見を新聞に載せました。その記事を見たある会社の社長は、その問題を社員の昇進試験に出したのです。すると一人だけ春になる、と書いた人がいたので、その人を課長に昇進させたそうです。この様に幅広く色々な考え方が出来る人に部下の教育を任せ、将来会社の経営を任せたいと社長は思われたのです。同じ問題でもお酒を飲んでいる時は「水割りが薄くなる」と答え、魚屋さんは「魚が腐る」と答えるかもしれません。どの答えも正しいと思います。氷が解けたら水になる、と決まった事しか考えられない人は、精神的に落ち込み易く、病気になり易い人が多く、悩んだらそればかり考えてしまうそうです。この暑さを乗り切るには、一方方向で物事を考えず、頭を柔らかく過去の事を悩んでも何の解決も出来ず、過去の荷物はさっさと下ろし、未来の事はこの荷物は重たいのではないか?などと悪い方向に考えないで下さい。物事をプラスの発想に変えて暑い夏を乗り切って頂きたいと思います。

合掌