ワクワクの心(2024年3月)

 新年を迎えて瞬く間に月日が過ぎて行きます。会社に勤めていたころは、お正月は何もせずゴロゴロしていた様な気がします。いざ休みが終わって会社が始まる前日になると、あーまた明日から仕事かとゾッとして、中々身体も本調子に戻りません。本来ならばお正月ゆっくり休んで身体も楽なはずなのに、なんだかだるい。それを思うと最近はお正月もずっと動いているので身体も調子が良いです。瞬く間に日々が過ぎて行く。この事を考えると私達の人生は自分が思うほど長い時間があるわけではありません。私が自分自身の事を考えても、あと20回もお正月を迎えられるとは思えません。例えば20回迎えたとしても、しっかりとお正月の日に御神仏にお仕えして、御神仏に受けた恩恵に対し、どれほどのお返しが出来るかと考えた時、寝て過ごすのは本当にもったいないことだと思います。

 先祖供養された施主の方が『先祖供養の前夜ワクワクして眠れなかった。供養される兄はどんな気持ちか聞きたい』と言われました。供養してお聞きすると『ワクワクとは少し違います。むしろ緊張感があり、厳かな気持ちで身を清めて待つ心境です』と答えられました。これを聞いて私はどちらも本当に素敵な心の持ち主だと感じました。年々年を重ねるごとに、こんな大切な心もどこかへ置き忘れているんだなぁと思います。

 昨年一年間でワクワクする事はありましたか?子供の時は沢山ありましたね。お正月はもちろんのこと、クリスマス、家族と出かける日、遠足の日、誕生日、その他たくさんのワクワクがありました。しかし年々ワクワクが少なくなり、誕生日はワクワクどころかゾッとします。でも私達にとってこのワクワクはとても大事なことです。若さも保てるし、病気も治りやすいそうです。逆にクヨクヨやイライラ、不満の心は病気の元となります。今年は小さな事にも喜びを感じ、ワクワクを探しましょう。

 私に御神仏がおっしゃった事は『童女の心を忘れるな』でした。それを忘れずに暮らしています。

合掌