良き環境づくり(2018年4月)

 ご神仏のご加護と皆様のご協力のお蔭で、今年も無事に春季大祭を迎えられたことを心から感謝致します。

 4月から新入生や新入社員、転勤等でそれぞれ立場の違う人達にとって、新たな環境の中で、人間関係を作る時期が来ました。人生は人間関係が上手くいけば90%幸せな日々を送ることが出来るそうです。それには他人とのいさかいを少なくする為に、人間として誰が見ても常識的な行動を取る方が良いですが、「普通」のことは簡単なようで難しい。
 何故ならば普通だと思っている事柄が、人によって違うからです。物事に対する尺度が違うので、人々の間で小さな揉(も)め事が絶えず起こってしまいます。自分では常識だと思っている事が、時には非常識であると認識した方が良いかもしれません。他人の考えも時には認める努力が大事です。それによってストレスを感じ、精神的な苦痛が生じる事もありますが、それも人生の中の修行の一つであると受け流す広い心が必要です。

 自分自身の心の物差しがいつも正しいとは言えない場合もあります。但し不特定多数の人々が自分と同じ考えである時は、自分の考えを無理に改める必要はありません。人間関係が混濁(こんだく)するのは、様々な勇気に欠ける結果でもあります。
 例えば自分を守る為に正しい言葉で話せない。相手の言動を認めていないのに同意した振りをする。相手の間違いを指摘する勇気がない。これらの事が後々に悪い人間関係を作り出す場合も多いのです。その時々に少しの勇気を持つ事で、自分を取り巻く環境が良くなります。
 他人と意見が違う時、相手の話も落ち着いてしっかりと聞き、話し合う事が大切です。意見が違うからと放置しない事です。

 しかし、お釈迦様は三度同じ事を話し合っても、分かり合えない場合は、その人と喧嘩するのではなく、距離を置く事も大事な環境づくりであると説かれました。
 新しい環境の中で勉強する学生や、社会人の皆様達が毎日楽しく暮せる様な環境づくりに向かって努力して頂きたいと思います。良い環境が健康な精神と肉体を保ちます。
 午後からはご先祖様が待ち望んでいる施食会です。しっかりとご先祖様と向き合って下さい。

合掌